一日目 出会い

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 苦労せずに爆発事件の情報は見つかった。しかし、ニュースサイトの大多数は先程のワイドショー同様の内容を伝えるだけで、真相に繋がるような情報もなければ目新しい情報もなかった。ブログもそのニュースを見ての感想がほとんどで静かなものだ。 「さすが、ここは違うな」  だが、某有名掲示板だけはお祭り騒ぎであった。 『おいおい、この爆発してるのってリア充っぽいんだが?』 『リア充、爆発しろ!が現実になったってか。そんなバカな話があるわけ……あるじゃねぇか!』 『こんなのマスゴミの陰謀だ。受信料払えっていう策略だ』 『俺、実際にリア充が爆発するとこ見たぜ』 『ついに、我らの神が動き出した。リア充どもに裁きを下す時だ!』  マスコミは無差別だとか言っていたが、ここの住人たちはみごとに爆発しているのがリア充であると確信している。いくつかは実際に見たって奴の書き込みもあり、信憑性はそれなりにありそうだ。 「やっぱり、全国的にリア充が爆発しているのか……」  俺はその事実を身体に染み渡らせるかのように背もたれに体重をかけて、だらけた体勢で天井を見上げる。  俺が『リア充、爆発しろ!』と願ったから爆発したのか、別に俺が願わなくても起きていたのかは分からない。四月になったら新しいアニメが始まるのと同じ確率で後者だろうけど、前者を否定できる要素も皆無である。 「俺が願ったから爆発したねぇ~」  ゴスロリ電波美少女、ミナはそう言った。     
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