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【起】
① 世界観説明、導入。
・近未来のとある惑星にて、ビルディングと呼称される超巨大自立無機構造体が増殖しており、既に地上の半分が支配されている。
・ビルディングは既存の建築物、金属と同じ構造を持っている。
・活性化状態があり、その状態では太陽発電を由来とした過多熱光線を乱発する。防ぐには一定時間ごとに2割の損害を与える必要がある。
・4割以上の損害を与えても活性化状態に入る。
・破壊されるまで上記の状態は続く。
(伏線1:ビルディングが攻撃するのは金属製品のみ。)
(伏線2:この習性は人類の共通認識である。)
・ビルディングの巨大さと損害範囲コントロールの難しさから、既存兵器と併用してトボラトラと呼ばれる搭乗型機動兵器が広く利用されている。
・トボラトラはAIを搭載された機動兵器であり、工業用ロボットを素体とした可変型機体である。
・操縦手や所属によって設計思想は異なる。
・核、光学兵器利用や(多重機械接続としての)IoTによる随伴機多用など、特に、設計に縛りのない傭兵やトップトボラトラは優位な位置にあることが多い。
・操作の容易性から人型が最も多いが四脚、キャタピラ、戦車型も少なくない。
(伏線3:傭兵はトボラトラにつけた名前を名乗る風習がある。)
・物語開始時点では傭兵そのものの社会的な地位も悪くはなく、メーカーや政府の目に止まる稼げる仕事として、大学卒業後の進路の一つとして上がるほどである。
・現存している地上、国家は複数あり、概ねビルディングの損害付与作戦に従事している。
(伏線4:ビルディングの内部は居住可能である。)
・物語開始時点では現存国家は疲弊しているものの、ビルディングの習性を解明していることから、表面上平和と社会は保たれている。
・主人公1と主人公2「ハル・グレンフェル」は学生時代からの親友であり、国Aと国Bに別れながらも友情を育んでいる。大学卒業間近、共にトボラトラ乗りとなることを決める。
・主人公1が初仕事を迎える日と同日に初任務であることをハルは手紙にしたためている。
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