お兄ちゃんは甘々です

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「俺にはまだ早い……」 俺は暫く勉強をしているが、 さっきの漫画がフラッシュバックして集中出来なかった。 お兄ちゃんは俺とあんな事をしたいんだろうか……だとしたら恥ずかし過ぎて気絶する気がする。 「アレ? 優李、 顔赤いよ? 大丈夫? 」 「だ、 大丈夫! 」 俺は勢い良く立ち上がり、 部屋を出ようとすると兄に左腕を掴まれた。 「興味ある? 」 耳元で囁かれて力が抜けるけど、 俺は顔を横に振ってそのまま出て行った。 アレって……ヤりたいって事だよな……。 でも俺はそんな勇気無いし……この作品18禁じゃないし……。 「はあ……マジで女だったらなぁ……。 いや、 別に女だったらヤられても良いとかじゃないけど」 でも、 男同士でやるよりは全然マシだしなぁ……。 そもそもお兄ちゃんは平気なのだろうか、 嫌じゃないのか? そんな事を考えながら1時間程したら風呂を出た。 「あ、 また中学の友達からメールが来てたよ」 「いや見んなよ」 なゆか今日、 しつこいなコイツ。 てか、 何かお兄ちゃんがめっちゃ俺を見てるような……またドス黒いオーラを出して。 俺はメールを開いたら、 思わず目が丸くなった。 ──『明日会えないか? 場所は〇〇で 』── 会えないか? って、 何で急に? 何の用で? 意味わかんないけど、 俺はOKした。 後ろで兄の眼鏡にヒビが入る……こわ。 「行っちゃうんだ……へぇ……」 何か、 さっきから怖いんですけどお兄様。 何? 会いに行くのもダメなんですか?? 「ま、 まぁ……用事終わったら帰って来るって」 兄はその日、 ずっとドス黒い空気を纏って過ごしていた……いやだから怖いっての。 翌日、 その中学の友達に会う為に髪をとかしたりしてると、 兄が抱きついて来た。 「えっと……何でしょう……? 」 「絶対断ってね」 兄はそれだけ言うと去って行く。 何だったの? 断れって何を? 訳わからん……。 そして俺は待ち合わせ場所に来た。 「おっす! 優李! 」 「あ、 よう深和。 元気だった? 」 彼は深和翔飛(みわしょうと)。身長は兄と同じくらいである。 金髪が目立つ明るいヤンキーって感じの見た目。
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