お兄ちゃんは甘々です

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「うわ可愛いなお前、 ますます俺の好み! 」 深和は中学の時俺を男と知ってても好みと言って何度も何度も告白して来てる。 より女みたいになった今は、 めっちゃ写メを要求してくる。 俺はコイツの正直過ぎる所に未だに慣れず、 照れながら髪を弄る。 「あ、 ありがとう……。 可愛いは要らない」 「写真撮っていい? 」 「ダメ」 深和は少しだけ不貞腐れると、 右手を差し出して来た……そして俺はその手を握る。 「んじゃ行くか! 」 「おう! 」 深和は俺が普通に話せる唯一の男子……そのため、 無意識にでも元気が出て心も許すのだ。 お兄ちゃんがこの状況を見たら何て言うのか……なんて一瞬考えたけど、 すぐに思考を止めた。 今は精一杯遊びたいから。 ────。 アレから4時間が経って昼飯を食べている時だった。 「なあ俺さ……」 「ん? どうした? 」 「お前が好きなんだ! 」 「知ってる」 あ、 普通に返しちゃったけど、 今までと雰囲気が全然違う事が分かる。 ……お前も言っちゃうのかよ、 友達のままでいたいのに。 「そうじゃなくて、 俺は本気で……! 」 「だから知ってるって」 知ってるからこそ、 言うのが辛いんだよ。 俺には好きな人が居るんだって……お前とは、 ずっと仲良くしていたいから。 深和は立ち上がり、 俺の眼の前に来る。 「分かってない、 これが俺の気持ちだ! 」 「ん!? 」 深和は屈むと、 俺に口付けをして来た。 ちょっと待て、 まず最初に外だぞここ! 見られてたらどうすんだ! 俺は深和の事を突き飛ばした。 「お前……バカだろ。 なんでだよ、 何で言っちゃうんだよ俺もお前も……今の状態で満足出来ねーのかよ」 俺がそう言うと深和は立ち上がりながら返してきた。 「ああ、 満足出来ねーよ。 俺はお前が大好きだ、 この気持ちを告げたかった」 「深和……」 「そしてお前と目一杯ヤりたい」 「深和! (怒) 」 何だよ、 俺の事好きになってくれる奴は皆ヤりたいのかよ、 そんなに俺の事好きなんですか? だとしても堂々とそーゆー発言すんな。
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