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「これ着てやって欲しい事があるの」
「いや嫌着たくねーし」
お兄ちゃんは再び溜息を吐くと、 一瞬で威圧する様な目つきとなり、 俺を見てきた。
「小さい頃の女装写真焼き増しして町中に貼ろうか」
「着ます」
鬼だ……彼は本当に俺が好きなんだろうか。
普通、 好きな人の特別な写真なんて誰にも見せたくないと思うんだけど……あ、 もしかして上手くハメられた……? やっちまった。
お兄ちゃんが俺の写真ばら撒く訳ねーじゃん……。
────。
「お兄様、 プレゼントはわ、 私でよろしいのでしょうか……? 」(上目遣い)
「うん、 いいね。 じゃあちょっとはだけてみて……」
黒歴史だよ……何かやる毎に写真撮りやがるコイツ……絶対後々脅されるなこれで。
「お兄様、 そ、そんな事、 し、しないで……」
さっきから兄の性癖が分かっちゃって嫌なんだけど……妹系が好きなんでしょうか、 お兄様よ。
だから女の子にも見える弟の俺が好きなんでしょうか、 それ凄く悲しいんですけど。
「じゃあ最後、 何か可愛くお願いしてみて? 」
何かお願い……か、 仕方ない、 いっそ最後まで付き合うか。
俺は胸に手を当て、 とてつもない恥ずかしさを我慢しながら言った。
「ねぇお兄様? ……わ、 私の事を、 も、 ももっとちゃんと見て欲しい……です////」
よし、 言い切った。
これでいい、 これで終わりなんだ……やっと終わ……ん? お兄様よ、 何故に服を脱ぐ? やめてよ? 今そんな気分じゃ……。
「ひゃあ!? 」
押し倒すな! マジ、 マジでやめてよ! 俺はシたくないって!!
「お兄ちゃん……や、 やめて……?? 」
「ムリ」
逆効果だった……ドSか、 ドSなのかこの人。
※単に可愛くて制御出来ないだけ。
「ちょちょ、 お兄ちゃん待ってマジムリだから俺! 俺にそーゆー趣味は……!! あんぅぅ!! 」
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やっぱごちゃごちゃしてますが、 どうでしたでしょうか。
読んで下さった方々、 ご期待とかに添えない私の力不足(?)、 お許し下さいませ。
☆夢愛
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