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それと思ったんだ兄よ……今5時になったばかり。
「あ……」
こんな抜けてる時のお兄ちゃんも大好きです///
……思いっきり恥ずか死んでます。
「あれ? 優李そんなトコで寝たら痛いと思うよ? 」
「暫くコレで居させて」
──────授業中もずっと身長の事を気にしていた、なんせ学年で1番低いからね……トホホだぜ。
背後から肩を軽く叩かれた。
「ん? 」
俺が振り返ると、 見覚えのある不細工な面が3つ揃っていた。
こいつら去年の勘違い野郎共だ。
「え、 お前やっぱ去年俺らに喧嘩売ってきた奴だよな」
「うっわ女みてぇ」
「そんな顔してっから間違われんだろ」
んだこいつら……喧嘩売って来たのどっちだよボケナス。
で、 また言いやがったなこの野郎共……上等だ纏めてぶっ飛ばしてやる……!
「また喧嘩してーんなら喜んで買ってやるけどどうする? 」
「うぉー! マジで女みてぇな声になってる! てかちっちぇー! 」
プツン
言ったな? 今の俺に1番言っちゃならない言葉を……全員覚悟し……あれ? こいつらこんなデカかったっけ? 去年は大して差無かったのに……。
……何かヤバいかも。
──
「軽いかる~い! おらっ! 」
「くっ! いってーな! ……!! 」
「力ねー! 」
痛い、 去年は倒せた奴等も倒せなくなってる……俺は去年から全然強くなってなくて、 こいつらは逆に強くなってる……ヤバいなこれ。
俺が気を失いかけていると、 笛の音がした。
「お前ら何をやっとるー!! 」
「やべぇ逃げろ! 」
何とか助かったけど、 お兄ちゃんにはまた迷惑掛けるな……ごめんね。
俺は入学して1週間で自宅謹慎となってしまい、 同級生からは避けられる様になった。
「ただいま……」
『おかえり』と言うと、 兄は俺に座る様に言ってきた。
「また……喧嘩したんだって? しかも今回は一方的にやられてたそうじゃないか」
「……俺は弱くなってるのかな……でも、 間違いなく強くはなってない。 あいつらを蹴散らせなかっ……」
「そんな事はきいてない! 」
珍しく上げた怒鳴り声に俺は少し怯えてしまった。
なんせ、 今日の事で男に対する恐怖を覚えたからな。
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