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お兄ちゃんは甘々です
「お兄ちゃん、 ちょっとココの問題教えて欲しいんだけど」
俺は課題で分からない所があると、 完璧人間の兄に聞きに行く。
兄と俺は恋人同士で、 兄弟なので、 特に気にする事もなく、 教えてくれる。
「うん、 いいよどこ? 」
お兄ちゃんのイケメンスマイルは悩殺されてしまう程カッコいい……ああヤバい好きだ。
でも、 こんなカッコ良い兄にも最近困った事があります。
お兄ちゃんは俺に勉強を教えながら太腿や腰を触れてくる……そう、 スキンシップが多くなってきたんだ。
そして勉強が終わると頬に軽くキスをして来る。
「お疲れ様」
「ん、 うん」
何か、 そろそろ襲われるんじゃないかと思う。
流石にソレは怖いんだよなぁ……男同士だし。
そんな事を思っていると、 俺のスマホがなる。
中学時代の後輩からメールが来ていた。
兄は後ろから覗いて何やらドス黒いオーラを放っている……もしかして『誰これ? 』って感じッスか。
「えっと、 中学時代の後輩でさ、 よく一緒にサボってたんだよ。 でも俺よりは真面目……」
兄の目つきが険しく変わる。
まあ怖い。
「サボってたの? 優李。 ダメじゃないかちゃんと出なきゃ」
「わわわっ! 」
お兄ちゃんは俺を床に押し倒すとニヤリと笑う。
「お仕置きタイムスタート」
「ひゃあっ!? 」
お兄ちゃんは俺の首を舐め始めた。
くすぐったいくすぐったい! ちょ、 やめてお兄ちゃん! 何かゾクゾクする。
襲われる!? 襲われる!!?
俺が涙目になると、 お兄ちゃんは俺の手を放した。
助かった。
「ごめんね、 でも授業はちゃんと出なくちゃダメだからね」
「うん、 ごめんなさい」
何かお兄ちゃん元気無い? もしかして、 俺が嫌がったから……? いや、 ヤられる側は本当に怖いんだから仕方ないだろ??
俺がふと兄のベッドを見ると、 18禁のBL漫画が置いてあった……しかも主人公は男の娘。
兄よ、 やはりお前も俺をそーゆー目で見てるのか。
「……ちょっとだけ……」
兄がお風呂へ向かったら、 俺は漫画を手に取り適当に開いて読んだ。
うわ……こんな事、 え!? うっそ……あわわ……。
俺は本を置いた。
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