お兄ちゃんは甘々です

1/4
前へ
/42ページ
次へ

お兄ちゃんは甘々です

「お兄ちゃん、 ちょっとココの問題教えて欲しいんだけど」 俺は課題で分からない所があると、 完璧(パーフェクト)人間の兄に聞きに行く。 兄と俺は恋人同士で、 兄弟なので、 特に気にする事もなく、 教えてくれる。 「うん、 いいよどこ? 」 お兄ちゃんのイケメンスマイルは悩殺されてしまう程カッコいい……ああヤバい好きだ。 でも、 こんなカッコ良い兄にも最近困った事があります。 お兄ちゃんは俺に勉強を教えながら太腿や腰を触れてくる……そう、 スキンシップが多くなってきたんだ。 そして勉強が終わると頬に軽くキスをして来る。 「お疲れ様」 「ん、 うん」 何か、 そろそろ襲われるんじゃないかと思う。 流石にソレは怖いんだよなぁ……男同士だし。 そんな事を思っていると、 俺のスマホがなる。 中学時代の後輩からメールが来ていた。 兄は後ろから覗いて何やらドス黒いオーラを放っている……もしかして『誰これ? 』って感じッスか。 「えっと、 中学時代の後輩でさ、 よく一緒にサボってたんだよ。 でも俺よりは真面目……」 兄の目つきが険しく変わる。 まあ怖い。 「サボってたの? 優李。 ダメじゃないかちゃんと出なきゃ」 「わわわっ! 」 お兄ちゃんは俺を床に押し倒すとニヤリと笑う。 「お仕置きタイムスタート」 「ひゃあっ!? 」 お兄ちゃんは俺の首を舐め始めた。 くすぐったいくすぐったい! ちょ、 やめてお兄ちゃん! 何かゾクゾクする。 襲われる!? 襲われる!!? 俺が涙目になると、 お兄ちゃんは俺の手を放した。 助かった。 「ごめんね、 でも授業はちゃんと出なくちゃダメだからね」 「うん、 ごめんなさい」 何かお兄ちゃん元気無い? もしかして、 俺が嫌がったから……? いや、 ヤられる側は本当に怖いんだから仕方ないだろ?? 俺がふと兄のベッドを見ると、 18禁のBL漫画が置いてあった……しかも主人公は男の娘。 兄よ、 やはりお前も俺をそーゆー目で見てるのか。 「……ちょっとだけ……」 兄がお風呂へ向かったら、 俺は漫画を手に取り適当に開いて読んだ。 うわ……こんな事、 え!? うっそ……あわわ……。 俺は本を置いた。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加