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銃声が轟きそこにいた少年達全てが銃を向けられている事に気付く。
「仕方がないもう一度聞こう。名前は?」
「…ガ、ガナです…」
「年は?」
「14歳です…」
「手をどかしなさい」
震えながら前を隠している手を横にずらし気をつけの体制になる少年
足がガクガクと震え今にも台から落ちてしまいそうだ
「…」
「ふむ。中々。合格だ。こちらへ」
手を差し伸べられ国王の方へ歩み寄り国王の座っている隣の床に座らされる少年
「さぁ次。ふむ。んー。あまりこの顔は成長しても変わらんだろうな。やれ」
「はっ」
冷たく言い放ち兵士が銃を少年へ向ける
「ぇ…!」
引き金が引かれる瞬間眼鏡の召使いが声を上げた。
「国王陛下!わたくしにその子をください!」
「…ん?まぁいいだろう。他の者達も私がいらん者は持って行くがいい、リサイクルだ」
「は!」
殺されかけたあまりの恐怖にその場にへたり込んだ少年を、先程の眼鏡の召使いが抱えて持ち帰る
「次」
次々に選別が繰り返されていく。
ーーなんてだるい。お前がさっさと全員の顔見てパッパと決めればいいだろ。効率悪いなぁ
ん?視線。さっきからいやらしい視線は感じているがこの視線は違う。誰だ。どこにいる。
辺りを横目で見回す。
……………いた。こいつか。
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