277人が本棚に入れています
本棚に追加
食事が終わり国王の寝室へ。
「86を連れて来い」
「かしこまりました」
「僕はいつ抱いてもらえるんですか?…にゃあ?」
「ふふ、お前は一番最後だ」
「……どうして?にゃ?」
ーーにゃあって語尾めんどくさいな。
「お前は一番美しい。私は好きな物は最後に食べる派なんだ。大人しく待ってなさい」
「にゃあ…」
ーーくそ野郎。早漏野郎が遅漏野郎になったぜ畜生
「連れてまいりました」
ーーあ、あの男だ。
「さぁこちらへ。楽しませてもらうぞ」
「いや…!やめてください!お願いします!」
「ふはは。もっと叫べ。その方が燃えるからな」
「イヤ!助けて!いやだぁ!!」
ーー嫌がらなくてもじっとしてりゃさっさと終わるのに。…ふぅ…にしてもこの召使いほんとなんなの?今はあっちに夢中だけど…って…へー目付き悪いと思ってたけどこんな殺意ビンビンな目付きも出来るんだ。てか国王に支えてるくせにそんな目で見ていいの?
「クシュッ」
ーーあぁ…今日は冷えるな。全裸だからなぁいつか風邪引くなぁ
ん、あ…目が合った。
「…。何?」
国王にバレないように小声で問いかける。
「…」
「こっち見んな」
「…。寒いのか?」
「…当たり前だろ」
「…毛布いるか?」
予想していなかった優しい言葉に少し驚く
「……国王が、…話しかけんな」
「…」
「…寝る」
「…」
ーーなんなんだ。意外に優しいな。変な奴。いや、僕に媚び売ってるだけだ、下心で優しいだけだ、さっさと寝よう。
不信感を抱きつつ眠りについた頃国王は事を済ませていた。
「ふぅ牢屋へ戻しておけ。もう使わんからお前達の好きにしろ」
「かしこまりました」
小刻みに震える少年を抱え部屋を出て行く召使い、視線を下に落とすと床で丸くなって寝ている美しい奴隷にうっとりとため息をつき髪を撫でる
「おー寝たのか。寝顔も美しいな」
最初のコメントを投稿しよう!