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ーー本当の話。僕にはどこにも居場所はない。それにここを離れるのはお前を殺してからって決めてるから。ここにいる。
自分を騙そうとしているのかと思っていたが真っ直ぐ宝石のような瞳で言う言葉に偽りはないと感じ感動する国王
「…ふふ。お前は本当にいい子だ。お前は今日から奴隷ではなく私の妻にしよう」
「え…、ほんと?嬉しい」
国王に抱きつき死んだ目で喜ぶ。
ーーこれでにゃ語尾から解放される…
「今日からは一緒にベッドで寝る事。いいな」
「はい。あなた。新婚初夜いたしましょう?」
「今日は疲れてる。また今度な」
「(チッ)…わかりました」
あからさまに態度を変える少年に笑いながら機嫌をとる。
「そう拗ねるな」
「だって…。早くあなたと一つになりたい」
「ふふ。明日にでも嫌という程抱いてやる」
「ほんと?楽しみ」
《明日》と聞きパッと明るくなる
「だから今は寝ろ」
「はい。おやすみなさい」
笑顔でベッドに潜り込み目を瞑る。
ーーいきなり妻かよ。超展開だな。まぁいい、はぁ…ついに明日か。思いの外時間がかかった。さっきの召使いは消されるだろうな。………。一人でも多くの人間が死にますように。おやすみ。
少し心が痛んだが気のせいだと紛らわせ眠りについた。
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