向日葵

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そして、 「だからもうオレらも開き直ってさ、これからもツボミお嬢にぴったりくっついてよーぜ。お嬢に裏があったってかまわねー。同じ人間さ。だけどな、ツボミの仲間になった方が、きっとオレたちの勝ちだ!」 気勢をあげる山田に、 「仲間、か。ツボミの仲間……」 「うん。状況を知った以上、彼女を放っておくなんて出来ないしね……」 田中も小林も引きずられるように承知する。 玉村は運転席で3人の会話を聞いて、 「その心がけは、まあ生き残る手段としては正解だ」 楽しそうに笑う。 「殴られても蹴られても、ぜひ頑張ってツボミに食らいついていってくれ」 「えー! オレら、殴られることは前提なのかよ」 「ああ。シンさんにくっついていた頃のおれたちと一緒だ。殴られるのは間違いない」 妙な保証をいただいてしまった。 「親子して凶暴すぎるんだよな……」 だけどそれでも、玉村もぽん太も生きている。 その事実が、3人組の未来に、ちょっとした希望を持たせるのだ。      ――了――
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