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鴻上ツボミ、伊里優子、白谷沙羅とも、この明新高校の一年生で同じクラスである。
優子と沙羅は中学が同じで、ツボミは高校に入学してから一緒だ。
鴻上、白谷と出席番号が並び、座る席が隣だったツボミと、不思議ちゃんの優子が加わり、3人でお昼を食べる仲になっている。
けっこう仲良しだ。
だから気づいたのか、今朝からツボミが、
「ねえ沙羅、何かあった?」
「良かったら話してよ」
休み時間のたびにしつこく追求されて、ついに、
「バイト先の客がストーカーになりそうなんだ」
と白状させられた。
ツボミは椅子を蹴倒して、
「なんですってー!」
と大声をあげるが、こんな騒ぎになるから話すのはイヤだったのだ。
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