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まず質問してきたのは多分さっき自己紹介していた倉敷さんだ。いかにも陽キャラって感じだ。
「えと、あの、さっき校門で初めて会って…。」
「なーんだ幼馴染付き合ってるのかと思ったよ。」
取り敢えず私のターンが終わったようなので安堵のため息をついた。
それよりさっき私の番だと教えてくれた声の主は誰なんだろう。
私の周りにいる男子は声変わりしていて、とても幼児のような声を出せるとは思えない。
というか変に目立ってしまった。
考え事をしていたら自己紹介はいつの間にか終わっていた。
「じゃあ9時から身体測定と体力測定だから着替えて体育館集合なー。」
小田先生はそう言うと教室を出ていった。
私は榎戸くんに声をかけ人目のつかないところに呼んだ。
「じゃあ榎戸くん、さっきのこと説明してほしいな。この子が妖精っていう。」
「じゃあ今から話すことは、誰にも言わないって約束して。」
私はごくりと息をのみ、答えた。
「約束する!」
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