いつまでも、私に恋してくれますか?

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「あっ、思い出した。美空ちゃん聞いてよ」 「何ですか?」 「美空ちゃんが中学三年生の時の文化祭、覚えてる?」 「凍夜くんや黒崎さんが執事喫茶をやってましたよね」 「後夜祭で凍夜との約束の時間に遅れたでしょ?」 そうだった。色々あって辛かったけど、茜ちゃんと真司くんが急接近したから、今では良かったと思ってる。 「おい、詩織」 「あら、いいじゃないの。黒崎くん、真司くん、凍夜を拘束して」 「お任せを」 「バカ、お前らやめろ。放せって!」 「あの時ね、凍夜は必死に探してたのよ。私にも声をかけて……美空を知らないか? 俺、美空に嫌われたのかも……そう言って、泣きそうな顔をしてたの」 「おい、やめろって。美空、信じるな」 顔を真っ赤にしながら否定してる。凍夜くん、可愛い。 「他にも面白い話があるのよ。凍夜の小学生だった時の話とかね」 「いい加減にしないと怒るぞ」 「落ち着け、凍夜。向こうで男の友情を育もうじゃないか」 「凍夜さん、もう放しませんよ」 「お前ら、酔いすぎだ。ちょっと、待て……」 連れていかれてしまった。 まあ、いいか。凍夜くんは幼い頃の話をあまりしないから聞きたいし、茜ちゃんも興味津々で目を輝かせている。ここからは女子会でいこう。 「詩織さん、話の続きは?」 「そうこなくっちゃ。あのね……」 …… …… これは、凄い話を聞いてしまった。 凍夜くんの小さい頃って、そんなに可愛かったんだ。
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