大好きな人と結婚するということ（21）

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昨夜の飲食禁止と同時に始まった点滴がなくなりかけていたのに気付き、ナースコールを押すと助産師がきて、

『もう少しで、8時半頃には迎えに来ます』

と声がけされ、追加の点滴に差し替えてくれた。

点滴は嫌いだ。
既に指した部位に痛みがある。

姉から散々、術後の傷の痛みで一晩は、寝れないほどと聞いていたから、その痛みに比べたら、きっと腕の痛みなんて我慢できる。

「先に陣痛来なくて良かった！」

『本当だよね！お正月無事に過ごせるかひやひやしてたよ。それに予定通りになれて良かった』

お正月を過ごせた、予定通りに、と彼から聞いて、今日が1月6日であることに今更ながら気がついた。

そう！彼の、誕生日！誕生日が子供と同じになると、あんなに喜んでくれていたのに。

「今更だけど、お誕生日おめでとう」

『ありがとう』

来てくれて、会えたことで、舞い上がっていた為に、出遅れた挨拶にも、優しい笑顔で答えてくれた。

クリスマスに続いてお誕生日プレゼントも用意するどころではなかったため、ここでも用意出来ていなかった。