2544人が本棚に入れています
本棚に追加
/299ページ
ぐい、と腕を引かれて、ベッドに倒れ込んだら彼の上だった。しかも、自ら脚を開いて跨がってる状態。
「……ずいぶん積極的だな?」
「違いますっ」
脚を閉じて横に行こうとしたら
「そのままだ」
って腰を掴んで止められた。
「え……」
「そこで、よく見せろ」
彼の肩に手をついて、その目の前に赤いレースで縁取られた胸の谷間を突き出して。
顔が火照って耳まで熱くなってくる。
「何もしてないのに、どうした。見られてるだけで、変な気になるか?」
「……なります」
諦めたように言うと、彼はわたしを抱き寄せて唇を合わせた。
久しぶりの生温い感触は、それまでの恥ずかしさなど、どこかに忘れてさせてしまう。
最初のコメントを投稿しよう!