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 ぐい、と腕を引かれて、ベッドに倒れ込んだら彼の上だった。しかも、自ら脚を開いて跨がってる状態。 「……ずいぶん積極的だな?」 「違いますっ」  脚を閉じて横に行こうとしたら 「そのままだ」 って腰を掴んで止められた。 「え……」 「そこで、よく見せろ」  彼の肩に手をついて、その目の前に赤いレースで縁取られた胸の谷間を突き出して。  顔が火照って耳まで熱くなってくる。 「何もしてないのに、どうした。見られてるだけで、変な気になるか?」 「……なります」  諦めたように言うと、彼はわたしを抱き寄せて唇を合わせた。  久しぶりの生温い感触は、それまでの恥ずかしさなど、どこかに忘れてさせてしまう。
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