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「……あ……ッ」
甘く噛んで、舌が撫でる。背中をぞくぞくする感じが上ってきて、息が乱れる。
「っあ」
無言で、彼はショーツの中に手を差し入れ、芯に触れた。
この人に触られるようになってから余計に感じやすくなった体が、喜んでざわめきたつ。
ぬるつく芯を撫でる指先に溶けそうになっていると、別の刺激に体が跳ねた。指だけでもう硬く敏感になった胸の尖りを彼は唇に含んで舌でねぶる。
「……やっ…………だめっ……待っ」
この前、車の中の時も、強引だったけど……今日はもっと……違う。
「……ッ……あ」
中で彼の節ばった指が、内を掻き上げる。堪えきれず大きな叫びにも似た声が漏れた。
「椿田さ……っ」
「そんな可愛いカッコで、死ぬほど可愛いこと言われて、いつまでも『待て』されてるほど俺ぁいいオッサンじゃねぇぞ」
「や……ぁ」
「これでも、マジな話してるから待ってやってたんだからな」
湿った音が響いて、涙が滲んでくる。もう無理と思うのに、体は蕩けて、溢れさせて彼を誘っている。指だけじゃなくて彼が欲しいと、待ち焦がれている。
「……して、ください……」
耐え切れず呟くと、彼はわたしから離れて、枕元のそれを手に取る。
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