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私と教授しかいないものだと思っていたから、そんな笑い声が聞こえることに心底驚いた。
声の方向に顔を向けると、談話室の中央にあるソファに腰を下ろしている男性。
口に拳を当てて、わらいを必死に耐えようとしている。
笑いたければ笑っていいのに。
だけど、その男性、ものすごく美青年。
青年って言っていいのか、年齢が想像できないけど、きっと5,6年生くらいだと思う。
男性なのに、失礼だけど、中世的で色白の綺麗な男性だ。
目が合うと、彼は首を傾げてフッと笑った。
その可愛らしい仕草に、警戒していた心はやんわりと解けていって、私もつられて頬を緩ませた。
談話室の吹き抜けになっている窓から差し込む光が、ちょうどその人にあたっている。
舞台俳優のように、まるでその一場面をみているようだった。
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