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どのくらいそうしていたのか…
時間の感覚はわからないけれど、我に返る声が目の前から聞こえてきた。
「何二人で見惚れ合ってるんだよ」
先生の呆れたようなため息交じりの声に、ハッとする。
「あ、ごめんなさい」
「いえ、こちらこそ」
咳払いが聞こえて、仕切り直しと私も身を引き締める。
「小林美桜です。今4年生です」
「相川悠です。ここの附属の大学病院の脳外科医をしてます」
「先生だったんですね、失礼しました」
お辞儀をすると、また笑い声が聞こえてきた。
「よろしく」
またあの笑顔で。私もよろしくお願いしますと返す。
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