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「酷い言いようですね?あなたよりずっとレイの方が素敵ですよ。
顔もですが何よりレイの方が心が数倍きれいです。
あなたの心がドレスをくすませてるのが分からないのですか?
哀れな方ですね。
優人があなたに惹かれるわけがない。」
「何を…
お父様に言いつけるわよ。」
悔しそうに唇を噛む令嬢に畳み掛けるように玲子さんは口を開く。
「どうぞ、契約解除でもなんでもしてもらってくださいな。
その代わり、気のない優人に親の傘を着てしつこく誘ったことを世間に公表させていただきます、悪しからず。」
睨み合う二人。玲子さんの後ろでドキドキしながら成り行きを見守っていた私は、玲子さんの言葉で心がスーっと晴れていくようだった。
「良く分かったわ。
後で後悔しないでね。フン!
帰るわ。ドレスを脱ぐから入り口に車を回して。」
店員に不機嫌に命令してフィッティングルームに入っていった。
「夕貴ちゃん、ドレスを脱いで、次はワンピースね。」
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