第1章

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次の日 昨日玲子さんと選んだワンピースを着てスーツ姿の高村くんと一緒に9時に家を出て、玲子さんの車で会社に向かった。 玲子さんと一緒に社長室に行く。 社長室に入ってすぐに、女子社員の案内で店長がやって来た。 「山ちゃん、朝早くからごめんね。」 「夕貴ちゃんのためなら五時でも六時でも来るよ。」 「店長がメイクしてくれたら鬼に金棒です。 自信持って話せます。」 「夕貴ちゃん、メイク上手くなったね、直すところがないくらい。」 「そんな、まだまだです。」 「夕貴ちゃんの化粧が上手だから、優人がレイに恋しちゃって大変なの。赤くなったり照れたり、見てて面白いわよ。」 「ははは…俺もそんな優人が見たいな。」 「すぐ見れるわよ。」 店長がメイク道具を開いて、微調整をしてくれた。 鏡を見ると、1段と艶やかでイキイキしたレイがいた。 「うわー、やっぱり店長がメイクすると違う! ありがとうございます。」 「お安いご用だよ。夕貴ちゃんのメイクで十分だけど、ちょっといじるだけで輝くんだから、遣り甲斐があるよ。パーティーのときも来るよ。」 「お願いします。」
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