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「優人、10分あげるよ。化粧直しは俺がするから心配ないよ。」
「え、いいんですか?」
「会見前にパワーをチャージしたいだろ?時間厳守な。」
「サンキュー」
店長は私を見てにっこり頷いて部屋から出ていった。
赤く色づいた頬の高村くんが優しく頬を撫でる。
会見前の緊張か、グレードアップしたレイのせいか分からないけれど
その手は微かに震えている。
「夕貴、昨夜の言葉、も一回聞かせて。」
「頼りにしてます、私の旦那様。」
「うー、もう押し倒したい。」
唇を捉えられ、ゆっくり私を確かめるように蠢く舌。
それに私の舌を絡めると一気に深く熱情を込める高村くん
力が抜ける私をしっかり抱き抱える逞しい腕
あーこのままだと止まらなくなる
そう思ったとき
トントン
音を合図に唇が名残惜しそうに離れた。
「続きは帰ってから
覚悟しててな。」
そう囁く高村くんの頬はもう赤くなかった。
ノックから一呼吸おいて、玲子さんと店長が控え室に戻ってきた。
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