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「もー、何やってるの?
ホントに目を離したらすぐこれなんだから…。」
呆れたようにため息を吐く玲子さん
「優人が今一つパワーがなかったから、チャージのチャンスをあげたんだ。」
店長が悪戯っぽく笑いながらこちらにウインクした。
「ありがとう、山村さん。
お陰でパワー全開だよ。」
「はいはい、パワー全開したなら行くわよ。
山ちゃん、レイの口紅直して。優人、口紅拭きなさいよ、それじゃ、今までキスしてましたって言わんばかりよ。クールビューティーの優人のイメージが崩れる。」
口をへの字にして腕組みしてる玲子さん。
一生懸命セッティングしてくれた玲子さんに申し訳ない気持ちになった。
玲子さんの気持ちに応えるために、私たちのことをしっかり伝えようと気合いを入れた。
明るい照明の広い部屋にカメラマンやマイクを持っている人たちがひしめき合うようにスタンバイしている。
前方には金屏風
その前にはテーブルがあり、マイクがいくつも束ねられた塊がテーブルの上に2つ置いてあり、始まるのを今か今かと待っている。
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