第1章

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「優人の頭のなかが見えるようだわ。夕貴ちゃんは身重なのよ、ちゃんと気遣うのよ。」 「分かってる。夕貴が幸せなら子供は大丈夫。俺は夕貴を幸せにするだけだ。」 「ばーか!」 呆れた顔で言った玲子さんはそれ以上何も言わなかった。 家に着いたのはお昼を回った頃で、 ドアに入り鍵をかけた途端、高村くんにホールドされキスの嵐に翻弄され 幸せの吐息を吐きながら、高村くんにしがみついて応えた。 力の抜けた私をベッドに連れていき あっという間に生まれたままの姿に 彼の温もりを直に感じながら再びキスの嵐 彼が恋しくて受け身だけじゃいられなくて、こちらからも絡めていくと 互いの体は熱をおび、欲情の嵐に飲み込まれていった。 恥ずかしいことも彼に求められれば応え 私だけじゃなく彼も喜ばせたくて積極的に彼を刺激すると それが彼を煽ったのか、激しく情熱を注いでくる。 これ迄感じたことの無い快楽に深く深く二人で落ちていった。 いつもは余裕のある高村くんが 私にぴったり体を寄せて目を閉じていた。 「今日の夕貴、凄かった。 俺を煽りすぎ。」 頭の上で声が聞こえたけど、答える力もなく目を閉じた。
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