第1章

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私もここまで自分から高村くんを求めたことは初めてのこと 結婚発表での高村くんの言葉に彼への思いが高まってそれが爆発したかのようだった。 心地よい疲労感にそのまま意識を手放した。 目が覚めたのは夕方6時頃 日が傾いて西日が部屋に差して、眩しさで目が覚めた。 あるはずの温もりを探してベッドを探っても彼はいなくてゆっくり気怠い体を起こした。 高村くんどこ? 寝室に彼の姿はなくて、部屋着を着てリビングへの扉を開けると、いい匂いが漂ってきた。 キッチンにいくと、高村くんが何かを作っていた。 「…高村くん」 「起きた?」 「ごめん、お料理させちゃったね。」 「俺が好きでやってるの。夕貴のこと何でもしてあげたいんだ。」 高村くんはいつも私に溢れるほどの愛情や熱をくれる。 幸せすぎて怖いくらいだ。 「じゃあ、私、お風呂張ってくるね。」 「もう、沸いてるよ。一緒に入る?夕貴のこと洗いたい。」 「いやいや、遠慮しときます。 高村くんと入ると、ゆっくり入れないもん。」 高村くん眉が悲しそうに下がっていく。
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