第1章

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あ、やだ、私何をしてるの? 急に震え出す手を握りしめた。 驚き目を見開く女性二人 「あ、あの、高村くんは…あ、優人はそんな人じゃありません。 高校の時からずっと…ずっと…私だけを思っていてくれて… 別れた後も、ずっと思い続けてくれて… 私も彼のことをずーっと好きで… やっと…叶ったんです。」 気付くと頬が涙で濡れていて空いた方の手の甲で拭った。 「レイさん…」 「ごめんなさい、私たち、レイさんがいるとも知らないで、勝手なこと言い放題。」 「もしかして…あの、7年前インターネットに上がってた優人さんの相手は、レイさんなんですか?」 ゆっくり頷くと、 女子社員たちが泣き出した。 「ごめんなさい。私たち…」 「レイさん、素敵です。ますます二人が好きになりました。」
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