第1章

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「レイさん、応援してます。」 「私たちは、レイさんと優人さんの味方です。 絶対、幸せになってください。」 女子社員たちにしっかり手を握られて、戸惑っていると… 「レイいる?」 玲子さんがトイレに顔だけ入れてきた。 「玲子さん!」 「あんたたち何やってるの?」 泣いてる私たちを見て怪訝そうな顔を向けた。 「私たち、感動してるんです。」 「そうです、レイさんがますます好きになりました。」 「はいはい、分かったわ。レイ、お昼食べて出掛けるわよ。」 「はい、今いきます。 ごめんなさい私行かないと…。」 「あ、はい、頑張ってください。」 「応援してます!」 ウルウルの目で見送る女子社員達を残して、玲子さんの待つ社長室に行った。 「何で三人で泣いてたの?」 不思議そうに聞く玲子さん。 テレビやネットニュースのことや彼女達の話していたこと、私が彼女達に言ったことを話すと、玲子さんは眉を寄せた。
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