第1章

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社長室で玲子さんと食事を取り、午後から黒いワンボックスカーでドレス合わせに向かった。 「いらっしゃいませ、お待ちしておりました。」 品の言い中年の女性が対応してくれて、ドレスのイッパイ掛かった部屋に連れていってくれた。 「夕貴ちゃん、ほんとはオーダーメイドにしたかったけど、今回は時間がないから既製品で我慢してね。」 「十分です。どれもすごい素敵です。」 「レイのイメージは妖精だから、白が良いけど、白は結婚式に取っといて、パーティーはそうね、淡いピンクか黄色なんてどうかな?」 そうだ今回は結婚会見と披露パーティーだけだ。 結婚式は… 全然話に出ない。 高村くんはするつもりはないのかな… 気持ちがまた少しずつ沈んでいく 「この真紅のドレス、素敵ですね。」 光沢のあるキラキラした生地で、スパンコールが胸元にたくさんちらしてあってキラキラして素敵だ。 背中は大きく空いていて前見頃が背中で交差して絞ってあってスタイルが良く見えそう。 体に添ったラインが膝まで続き膝裏中央にスリットが入っている 大きな人工ダイヤのついたチョーカーが可愛い。 大人可愛いドレスだ。
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