1.被写体

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「今日は西区をポイントにまわっていこうか」 「わかりました」 「今日は何件がボツになるかな」 「ほとんどじゃないですか」 売り込みは断られることがほとんどだ。先輩はいつもこんなもんだろと笑っていたが、僕は笑う気力さえなかった。 そんな生活が続いていくのか……。 僕は肩を落とした。
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