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「ただいま!」
学校から帰りドアを開ける部屋一面には血が広がっていた。
「みんな──どこ?」
返事は返ってこない、血にまみれた部屋──しかしそこが自室だと言うことに気づくのにはそう時間はかからなかった。
「こんにちはお人形さん」
部屋中の血が集まり1人の少女を造った、自分よりはるかに小さな──しかし何処かで見覚えのある幼い少女を。
「君は、誰?」
「私はあなた」
「君が私?」
「可哀想なお人形さん、真実を知らないまま言いなりになろうとしている」
少女はこちらへ近づいてきた。
「でも安心して──もう少しであなたは」
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