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車を降り、道なりに進むと報告通り集落の様な町が見えてきたが彼女にはこの村が平和な町が見えた。
夕暮れは近づいていたが子供達は元気に走り回り老人達は談笑しながら散歩をしている。
(これが研究所?とりあえず連絡とろう、もしかしたら道を間違いかも知れないし)
ホムラは人気のない場所へ行きイヤホンに手を掛ける。
「HQ、応答願う」
「こちらHQ、どうした?オーバー」
「町はガライで間違いないか?オーバー」
「あぁ、そこが目標地点だ」
(私にはここが研究所には見えない、どうして?こんなにも平和だから?私の居た所の様に暗くないから?)
「どうした?」
「ここは平和な町だけど研究所は何処にあるの?オーバー」
「研究所はその町全域だオーバー」
「全域!?ここには研究員1人いないんだよ!?何かの間違いじゃ!」
「はぁ、分かった少々待て」
通信の相手はため息をつくと席を離れたのか沈黙が訪れる。
そして少し時間が経つとキーンと超音波の様な音が流れ出した。
「っ!?」
その音を聞くとホムラは目眩を起こし少しだけフラついた。
「この研究所の重要施設を目指せ、目印は教会だ!そこで目標物を回収すると共にこの町を全て燃やせ、良いな?」
「はい」
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