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西暦2150年5月
「うぅ──ん」
(頭が痛い.......私、一体何を?)
「おはようホムラ」
ホムラは目を開けると目の前には白衣を着た男性が寝そべっているベッドに腰をかけていた。
「パ......パ?」
ホムラは何が起きたのか分からず困惑したようにそう呼んだ。
「どうしたんだい?そんな顔して」
「何でもない!それよりもここは?何時もの場所......じゃないよね?」
ホムラは起き上がり辺りを見回すと部屋がいつもとは違うことに気づきそう聞いた
「ここはセントラルラボ、新しい家だよ」
「セントラル......ラボ?」
(ってことはここが本拠点って事かな?)
「と言ってもここに住むのは約1年くらいだけどね」
「そうなの?」
「あぁ!でも心配しなくていい、もうあのイーストラボには帰らないからな」
「本当に!?」
「本当さ、来年からはリバティ・サンに行くんだ」
目を輝かせながら言い寄るホムラに白衣を着た男性は笑顔でそう答える。
「リバティ・サン、確か新人類の国だったよね!」
「あぁ......ちょっと悪いな」
白衣の男性は立ち上がるとポケットに入れていた通信機を立ち上げる。
「はい......そうですか......えぇ、それでは」
「ホムラ、私は少し研究室に行く用事が出来たんだが、一緒に来るかい?」
「うん!」
「それじゃ、行こうか」
2人は手を繋ぎ廊下を歩いて行った。
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