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 二人で買い物を終え少し休憩しようと近くにあるカフェに入った。窓際の席へと案内されて千紘は紅茶を隆也はカフェオレを頼んだ。  買い物を終えた二人は次にどこか行きたい所があるか考えて特にないので本屋に寄って寮へと帰ろうかと話していた。  カフェの中で二人で話し込んでいるとちらちらと視線を感じる。千紘にはよくあることで少し童顔で目がくりくりした顔は色白でどこか中性的にも見える。髪も薄茶色でふんわり天然のウェーブがかかっているので女の子からも男の人からもよく声をかけられる。隆也は高校生のわりには背が高くくっきりとした眉と鋭い釣り目に黒髪がどこか年上を思わせるほど大人びていてこれまた、女の子がよく視線をおくってくる。でも、少しこわもての顔が直接話しかけるには怖いらしく近寄ってこない。二人で歩くといつもちらちらと視線は感じるが誰も近寄ってこない。  「そろそろ出ようか。」 隆也が伝票を持って立ち上がり千紘もそれに続いた。1人ずつお金を払いカフェの外に出ると一番近くにある本屋さんまで向かった。  本屋につくと別々に好きな場所へと行き終わったら連絡することにして千紘は小説のコーナーへと向かった。探していた本を見つけ早々にレジを済ませるとスマホを手に取り隆也に終わったと連絡した。すぐに出口で待っててと連絡がきたので移動してスマホを手に出口のところで隆也が来るのを待っていた。  「君、一人?時間があるなら一緒に遊びにいかない?」  スーツを着たサラリーマン風の男が千紘に声をかけてきた。  「友達を待っているんで。」  そう言って視線をそらす。でも、その男はあきらめないで  「それなら、今度、時間あるときに電話してよ。君、すごく僕の好みなんだ。」  そう言いながら名刺を一枚渡された。もう一度、電話してね。と言ってその男は歩いて行った。  「おまたせー、なかなか見つけられなくてさ。さ、帰ろうか。」  千紘は名刺をそっとポケットにしまって隆也と並んで歩き始めた。
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