第1章 出会い

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第1章 出会い

人に釘付けになったのは、生まれて初めてだった。 高総体。 バスケの予選。 ドリブル、パス、シュート。 その一つ一つから、私は目が離せなかった。 周りの歓声も、女の子の黄色い声も、関係者のどよめきも。 相手チームの悔しそうな声でさえも、何もかも聞こえない。 私は、一人のプレーヤーしか、目に映っていなかった。
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