かぐや姫

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「まるでかぐや姫だ。なんという厄介な人だ。それなのに彼女は何故そんな自由な生活を保証されて許されているのですか?」 「gifted 未来が見える、そんな特別な才能を持つ彼女が我々には必要だからです。」 「例えば、世界中で起きる予測不可能な現象について…」 「地震を感知できる。」 「天気予報ができる。」 「未解決事件を解決できる。」 「核の・・」 「いいです、僕はそれ以上のことを聞きたくない!」 首振りがくたびれて打ち切った。そして封筒から蕎麦代として1枚を抜取った。 「時々、彼女はふらっと英気を養うように外出するので、好きなようにさせています。彼女の力を失わないように。あなたのペットボトルが気に入ったようです。また彼女がふらっと現れたら面倒を見てあげてください。」 僕はかぐや姫について質問した。 「どうして彼女は満月にお迎えなのですか?」 「ボイドタイムです、世界事変が起きないから比較的、彼女が冷静でいられる時間。つまり我々が連れ帰る時に暴れない。」 もうひとつ聞いた。 「彼女の運転免許証は本物ですか?」 「勿論本物です。彼女はセスナ機でも戦車でも…いえ、あなたはこれ以上は聞きたくないですよね?」 男たちは部屋から出ていった。
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