1人が本棚に入れています
本棚に追加
しゅばーっ!
操縦席とロボットの首のつけねあたりから白煙がわきあがった。
がく、と衝撃が四人につたわってくる。
「撃たれたーっ!」
ジェイクが叫ぶ。
ひーっ、とキャリーが悲鳴をあげる。
あ、あ、あ、とロボットを見上げる署長が声をあげる。
なんとロボットの操縦席が浮き上がっている。
底面にロケットの噴射口があり、そこから炎が噴きあがっていた。
パックは非常事態にそなえ、脱出装置をつけていたのだ。
歩みを続けていたロボットは操縦席が首から離れると、がく! と、その歩行を止めた。
がく!
がく!
がく!
ぎくしゃくとロボットは二、三歩進んで、そのまま停止した。
操縦席が分離したので、回路が切断されたのだ。
しーん、と一瞬町に静寂が戻っていた。
ミリィは青ざめた顔でロボットを見上げている。
ぐら……、とロボットは横倒しになり、どすんと地面をゆるがせ倒れこんだ。
ほーっ、と署長はため息をついた。
終わった……。
ミリィも全身のちからを抜いた。
とにもかくにも、助かったのだ!
宙を飛ぶ操縦席からそれを見たパックは、ふっと額の汗をぬぐった。ロボットは壊れてしまったが、なんとかミリィを助けることが出来た!
最初のコメントを投稿しよう!