ルース

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 しゅばーっ!    操縦席とロボットの首のつけねあたりから白煙がわきあがった。  がく、と衝撃が四人につたわってくる。 「撃たれたーっ!」  ジェイクが叫ぶ。  ひーっ、とキャリーが悲鳴をあげる。  あ、あ、あ、とロボットを見上げる署長が声をあげる。  なんとロボットの操縦席が浮き上がっている。  底面にロケットの噴射口があり、そこから炎が噴きあがっていた。  パックは非常事態にそなえ、脱出装置をつけていたのだ。  歩みを続けていたロボットは操縦席が首から離れると、がく! と、その歩行を止めた。    がく!  がく!  がく!    ぎくしゃくとロボットは二、三歩進んで、そのまま停止した。  操縦席が分離したので、回路が切断されたのだ。  しーん、と一瞬町に静寂が戻っていた。  ミリィは青ざめた顔でロボットを見上げている。  ぐら……、とロボットは横倒しになり、どすんと地面をゆるがせ倒れこんだ。  ほーっ、と署長はため息をついた。  終わった……。  ミリィも全身のちからを抜いた。  とにもかくにも、助かったのだ!  宙を飛ぶ操縦席からそれを見たパックは、ふっと額の汗をぬぐった。ロボットは壊れてしまったが、なんとかミリィを助けることが出来た!
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