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お姉ちゃん、自分自身で今の環境を変えようと頑張ってみたことある?
学生の時は昔はあんなに自信満々で生きてきたのに、就職して同性や年上の男の部下に妬まれたり、同期の男の子に出世レースで差をつけられりしたからっていじけちゃって。
そして挙句に、周りへの当てつけのように妻子持ちのオトコと付き合うなんて…
お姉ちゃん、バカだよ!」
「うるさい!
…もういいから帰ってよ…」
いま、一番言われたくないことを、妹に言われ、私はそれ以上何も言い返せなかった。
分かってる。
妹の言ってることが正しいことも、わたしが間違ってることも、分かってる。
『自分で今の環境を変えようと頑張ってみたことある?』…か。
妹の言葉を、反芻してみる。
さすが私の妹だ。私のこと、よくわかってる…
妹が出て行き、再び一人となったリビングでメンソールを燻らせながら、私のほほを涙が伝った。
普段は、何があっても自分は絶対泣かないと決めていたが、この日はその禁を破り、感情に任せて思いっきり泣いてみることにした。
でも泣いてみたはいいが、悔しいことや悲しいことがあり過ぎて、途中からは、いったい何に対して涙を流しているのか分からなくなってきた。
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