紫煙の向こう

紫煙

そういえば、大学生の時の失恋のショックでタバコを吸うようになったって言ってたな…それまでの自分と決別するために。

姉妹揃ってタバコでイメージチェンジするという思考も短絡過ぎて恥ずかしい気もするが。

父も母もタバコを吸ってなかったので、タバコを吸う＝ワルというイメージが出来上がっていたのかもしれない。

ベッドに腰掛けていたが、肌寒くなり、素っ裸なのを思い出す。

私の下着はどこに行ったのだろう…

毛布やシーツが散らばる床の上からブラを探し当てたが、もう寝るだけだと気づき、つけるのはやめた。下の方も、拾い上げ一旦穿こうとしたものの、手にとってみるとそのまま身につけるのは躊躇われたので、くしゃくしゃっと丸めて、サニタリーの方に放り投げた。
改めてクローゼットから洗濯済みの下着を取り出してみたが、先ほど放り投げた下着の状態を見ると、やっぱりシャワー浴びたほうがいいと考え直し、そのままシャワールームに向かった。

くそっ。
彼ののせいで中途半端な時間に目が覚めて、なおかつ、シャワーまで浴びてしまったので、目が冴えて眠れなくなってしまった。
明日も仕事なのに…
いつもは金曜の夜に来るのに、なぜ今回は平日だったんだろう。