1-④ 百万円足りない!

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「五十嵐さん。もう一度、自分の日誌を見返してみなさい。そこにヒントがあるはずだよ」 「は、はい」  ――それから吟子は支店長に言われて、自分の日誌をチェックした。  昨日はどこへ行った、おとといはどういう仕事をした、その前は――  くまなく、漏れなく、読み返して……。 (……あれ?)  ふと。  天啓のようにひらめくアイデアがあった。  つい数日前、自分は『あること』を日誌に書き込んでいる。  その『あること』が使えるかもしれない。  大瀬良さんの助けになるかもしれない!  そう思ったのだ。 (大瀬良さん。これ、もしかしたらいけるかもよ!)  足りない百万円を、おぎなう策だ!
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