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俺の言葉に静かな微笑を返して、松澤は背を向けて歩き出す。
その余韻はすぅっと微かな風に溶けて、あっという間に過ぎ去った。
あー……やっぱイケメンの笑顔って罪だよなぁ……
そんなことを思いつつ、ちょっとさみしくなる。
もうちょっと話したかったなーとか、どっか遊びにも行きたかったなーとか色々思ったりもして。
だけど……良い思い出ができて、ホントに良かった。
俺は背を向けて、微笑しながら歩き出す。
――――……この思い出は、誰にも話さないでおこう。
あいつがジュースをくれたのも、俺に笑ってくれたことも、心配してくれたことも、全部。
ずっと大切に心の奥にしまっておこう。
そうすればきっと、俺とあいつだけの秘密になるから。
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