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柔らかな朝日を受けて、色素の薄い髪が蜂蜜色に輝いていた。
並川君は王子様の様な風貌をしている。
両親は二人とも日本人だそうだけれど、全体的に色素が薄く、白く綺麗な肌に目に掛かるくらいの前髪をして、いつもすこし気だるそうにしていた。
私は前に1度だけ同じクラスになったことがあったけれど、もともと無口で口数の少ない並川君とは話をしたことが無かった。
並川君は格好良いのに妙に大人びていて、どこと無く冷めた雰囲気がある。そこがまた格好いいのだけれど、本人はまったく気が付いていない。
綺麗な髪をしていると言うことが気になって、私は一瞬思わず見とれてしまった。
気づかれてはまずいので、あわてて視線を元に戻す。
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