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「...」
そこにあったのは、見たこともないような道具やたくさんの本だった。いや、正確に言えば見たことはある。そーゆー話題が好きな友達がネットで探しているのを覗いたことがあるからだ。あとは...俺が知っているのは「電マ」?ぐらいかな。
(いやいやいや!!え?どゆこと?)
突然の展開についていけない。いま俺の顔は(○_○)こんな感じだろうな。いや、彼氏とかもしくは家庭の問題があるのかもしれないと意気込んでいたのに、俺は今何を見せられている?教育上あまりよろしくないと思われる玩具やよーく見ると『お姉さんがピーして[自主規制]してあげる』とか書いてる本。
「真宮...ここはお兄さんの部屋か?」
「いえ、私には兄はいません」
もしかしたら真宮はお兄さんの私物を見せているのかもしれないという少しの希望を打ち砕かれた。だとすると...
「真宮、これは家族の誰かのものなのか?」
「いえ、」
「そうか、ここは真宮の家じゃないんだな」
「私の家です」
おかしい。いや、一番確率の高い可能性を俺はわかっていないわけじゃない。ただ単に抗っているだけなんだ。目を背けているだけなんだ。だって違うだろう、これは。
まぁ、念のため聞いてみるか。この私物は...
「もしか「私のものです」か?」
おーっと言葉被りじゃねぇか。
というか、これらは真宮のものだったのか。そうかそうか、だから真宮の部屋の中にあるんだな。はい納得~...
「ってそんなわけあるか!」
「(ビクッ)先輩どうしたんですか?」
「あ、いや、その...これが真宮のものだって信じられなくてっていうか...」
俺が思っていた秘密とは違うっていうか?てゆーか今でも思考が追い付いていないっていうか?
とりあえず、ここにあるものは全て真宮のものらしい。
「真宮はなんでこんなものを持ってるんだ?」
一番の疑問はそこだった。冗談でさえ顔を赤くする真宮がなんでこんなものを所持しているのか。
「それは...」
「もうこの際なんでも言ってくれ。何も驚かない自信がある」
「実は私...えっちなものとか、そーゆー行為とか大好きなんです!!」
「oh...」
「先輩?」
どうやら、友達の言っていたことはあながち間違いじゃないらしい。
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