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俺が(勝手に)思っていたウブな後輩はまったくもってその反対、R18大好きな女子高生だったらしい。
逆に彼氏がいたことを暴露されるほうが精神衛生上よろしい気がした。
「あー、あのさ、行為が好きだって言ってたけど、もしかしてシたこととかあるの?」
「ないです。私は常に鑑賞する側でしたし、一応こんなこと周りに言えないから隠していたし...」
なるほど。ちょっと安心した。こんな趣味がある上にビッチだったら俺は外に出られなくなるほどのトラウマになりそうだったが、それは防げたらしい。
「先輩...引きました?」
真宮がすっごく不安そうな顔で俺の顔を覗き込んできた。
確かに、思ってもみなかった秘密だった。クラスの女子なんて比にならない程みたいだ。俺が思っていたかわいい後輩像も壊れたし、いろいろとついていけない。だけど...
「引いたりはしないよ。そりゃすごいなとは思うけど、それでいつもの真宮が壊れるわけじゃないからさ」
紛れもない本心だ。真宮は真宮だし、こんなことぐらいじゃ揺らいだりしない。
「よかったーー!」
「めっちゃホッとしてるな(笑)」
「ホッとするに決まってるじゃないですか!私毎回ヒヤヒヤしてたんですよ。先輩のお友達が冗談言ったとき、想像しちゃって顔がにやけるの隠すために俯いてたんですから!」
「あー、だから顔が赤かったのか」
「え、そんな真っ赤でした?」
「うん」
「興奮するから仕方ないんですよ...」
妄想してたのか。そして興奮もしてたのか。もう何とも言えない感じではあった。
あ、そーいえば
「そーいえばさ、ちょっと気になってたんだけどいいか?」
「はい?」
「なんでさ、俺のこと覚えてたの?ほら、中学の時はあんまり話してなかったのに」
「ああ、それは...」
「ん?」
真宮はちょっと照れくさそうにモジモジしたあと、
「内緒です」
といって笑った。
「いや、気になるから教えて...」
「そんなことより!先輩はMですか?Sですか?」
「いや、それよりさっきの...」
「いいから答えてください!」
「そんなの言えるわけないだろっ」
「いいからー!」
なんかごまかされた気がするけど、まぁいいか。
そんなこんなで俺と後輩の変わった会話の種ができた。
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