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世に言う
イケメンですね?
街灯の明かりのもとに見た
彼の笑顔は
かなりイケテタ。
彼は
おもむろに
大きな手を伸ばしてきて
香織の頭をくしゃっとしてから
「またな」
と目を細めた。
やだっ!
『またな』だって。
ってことは、またの機会があるってことじゃない?
そう、絶対そういう意味だ。
香織の胸は、いつになく弾んでいた。
彼が
元来た道を戻っていく。
ただ見送りながら香織は
家まで送ってもらえば良かったと
今更ひどく
後悔した。
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