恋の予感?名前も知らない彼?

4/10
44人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「あんたの家だよ、わかんねえ」 「私のですか?」 「あたりめえだろ。  送っていくのにあんたの家がわかんねえから あんたが先に歩けよ」 なるほど、そうか。 急いで香織が先にあるき出した。 少し離れて 彼が香織の後ろをついてくる。 背中の方向が 気になって仕方ない。 「あの」 「ん?」 「送ってくれなくても…」 大丈夫なんて言えなかった。 怖い。 くちごたえなんかした日にゃぁ私まで さっきの人たちみたいに ギッタンギッタンにされて海にでも おとされかねない。 「いいえ。何でも……」
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!