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3話【決意・決行】
佳輝は戸惑った。何故なら先程の話も嘘では無かったからだ。
(聞きたいことは山ほどある。でも、こんなにヒカリちゃんが真剣な表情で話すなんて。。)
「そのお店に、なにか・・あるの?」
真っ先に思い浮かんだ疑問をぶつけてみた。
「多分なんだけど、そのお店に魔法使いになれる本があるの。でもお店の人が無いって言うから、私酷い事言っちゃって・・。また行きますと書き置きしたんだけど面と向かって会える自信がなくて・・。でもお母さんが在るって言ったから絶対にあるの。」
困った顔で佳輝に相談する。
「・・そうなんだ。」
助けてあげたい気持ちが佳輝の心に込み上げてくる。
「ヒカリちゃんその本って売り場にあったか分かる?」
真剣な眼差しで佳輝は話す。
「分からない。でも売り場にはないと思う。そうだ、お店のおじさんが店の奥の部屋に入った時、少し見えたんだけど・・大量の本や壺?とか一杯あったような。」
記憶を辿って捻り出すヒカリ。
「多分その部屋が倉庫部屋だと思う。その倉庫部屋が怪しいな。ヒカリちゃん、お店のおじさんは多分本を知っている、そして隠しているんだ。理由は多分・・その本がとても【危険】・・だから。」
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