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推測だが筋の通った意見を投げ掛けた。
「危険・・。」
ぽつり呟くヒカリ。
「推測だから断定は出来ないけど・・。」
「ううん。いいの!私がクヨクヨしてちゃ駄目なんだ!お母さんを助ける為にも危険な本だって魔法使いになれるならそれでいい!」
少し戸惑っていた様な瞳が輝いた。
「うん。わかった。ヒカリちゃん!僕も協力する!」
ヒカリの手を握りしめ強く話した。
「でもお店のおじさん、ちゃんと話聞いてくれるかなぁ。」
不安に佳輝に問いかける。
「多分おじさんはいくら願っても本を渡してくれないと思う。」
「そうだよね。」
ガッカリした顔で下を向くヒカリ。
「でもね!」
間髪入れずヒカリに希望持たせるため佳輝はこう言った。
「夜中にお店に入って見つからないように探し出そう!そうすればおじさんに見付からなければ持ち出せるよ!」
笑顔で話す佳輝。
「だ・・ダメだよ!そんな事しちゃ。悪いことだよ?」
躊躇うようにその意見を突き返すヒカリ。
「でもこれしか僕達が出来る策はないんだ!悪いことだけど、ちゃんと用が済んだら元の場所に戻せばいい。」
少し強めにヒカリに言い放った。
「うう。でも・・。」
それでも少し躊躇うヒカリ。
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