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(耐えられず逃げて来たけどどうする・・?どうすればいい・・?あんな事言われて俺はどうしたらいいんだ。。)
倉庫部屋の引き戸に背を向けて座り込み解決策に悩んだ。
(仕入れなんて物はしていない、あれは嘘だ。考える時間が欲しかったから言ってしまった。第一何故あんな事を・・?母親はどうして・・?しかし最初から嘘付くのも悪かったのか。。いや最善策だった。しかしこの状況どうすれば・・。あー頭がくらくらしてくる。。どう言い聞かせれば。。)
冬馬は悩んで考えていたことで時間の感覚がずれていた。冬馬が決心をし、置いたままの眼鏡を掛けて倉庫部屋から出た時には既に1時間以上経過していた。そこには少女の姿は見えなかった。
(あれ?帰っちゃったのかな。。ん?)
カウンターに白い紙が置いてあった。
そこには・・。
[おじさん。さっきはどなってごめんなさい。でも本の事はわすれません。またきます。神影(みかげ)第2小学校3-A 新冥(にいくら) ひかり]
「神影第2小・・俺が通ってた小学校か。。でも隣町だぞ。最近の小学生は一人で遠出するのか。。」
そう言った冬馬だが 、目は潤んでいた。
「・・優しい子なんだな。ひかりちゃんは。・・・・あの子になら。。。」
ーーーーーーーーーー1話終
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