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2話【実はね・・】
時間が過ぎ 時刻は夕飯時であった。
ヒカリの家は冬馬の店からローカル線で2駅分離れた場所にある。地理的にも町の名前が変わり、隣町となる。
ヒカリの家は母子家庭。母は入院しておりその間のヒカリの面倒は近所の八子(やこ/72)おばあちゃんがみている。ヒカリがまだ赤ん坊の頃越して直ぐ仲良くなった隣家のおばあちゃんである。
「ただいまー!あっ!クンクン・・ハッチャン!今日の晩御飯はカレーでしょ!」
「ほほ。食いしん坊が帰ってきたなぁ?ふふふ、残念。これは魔女の血肉スープだよ!」
「またまたー。ハッチャンいっつも料理の名前を魔女の~ってしたがるもん。でもそういうハッチャン大好き!」
「・・ふふふ。さぁ!カレー出来てるわよ。手洗ってないでしょ。先に洗ってくる事!その間に装っといてあげるから、さっ!いったいった!」
「はぁーい!」
ヒカリは足早に洗面所に向かう。
ーー
(ヒカリちゃんも今ではすっかり明るくなって本当に良かった。春さんが倒れた時はあんなに泣きじゃくって暗い性格になってしまったのに、ここまで明るくなれたのはアキちゃんとそれからあの子のおかげかしら。)
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