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「ふふ。遠慮しなくていいのよ。今日はたくさんカレーを作ったからおかわりも大丈夫よ!」
佳輝は顔を真っ赤にして口を開いた。
「い、いただきます!」
八子は満面の笑みで佳輝をダイニングに連れた。
「ヒカリちゃん、佳輝君が来るならそう言わないと!」
少し困った様な表情で軽く怒った。
「ハッチャンごめんなさい。」
「・・でも今日はカレーで良かったわ。佳輝君のご飯を用意出来るしね!」
さっきまで困った様な表情が笑顔に変わっていた。
それにヒカリも安堵する。
「お、おじゃまします。」
まだよそよそしさが抜けないままの佳輝の精一杯の挨拶だ。
「ヨシ君!」
佳輝に笑顔を向けるヒカリは佳輝には神々しかった。
「ひ、ひかり・・ちゃん。おじゃまします。」
心臓が張り裂けそうなくらいバクバクさせながら言葉を発した佳輝の心情は男なら誰もが納得する美しさであったからだ。
「っとその前に佳輝君 、手洗ってきなさい!ヒカリちゃん!佳輝君を連れってってあげてね。その間に佳輝君のご飯装っておくわ。」
「はぁーい!ヨシ君いこっ!」
そう言ってヒカリは佳輝の手を握って小走りで洗面所へ向かった。
握られた佳輝は先程の事も相まってより一層心臓が踊っていた。
ーー
[キュッ!ジャーー]
佳輝が洗面所で手を洗っている時佳輝は先程思った疑問をぶつけた。
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